なぜ、忙しいアピールをするのか?【セルフハンディキャッピング】

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【質問】やたらと忙しいアピールをする人がいます。なぜ忙しいアピールをしてくるのでしょうか?

身近にやたらと「忙しい!忙しい!」とアピールしてくる人がいます。正直、鬱陶しいのですが、なぜ忙しいアピールをしてくるのでしょうか。忙しいアピールにはどのような意味があるのでしょうか?

【回答】「セルフハンディキャッピング」により、失敗した時の言い訳を事前に用意するためです。

人間には「セルフハンディキャッピング」という習性があり、思わしくない結果が出る可能性があるときに自らにハンディキャップを課し、失敗した時の言い訳を用意しようとします。

「忙しい」と周囲にアピールすることで、仮に失敗した時に、「その失敗は実力ではなく忙しさのせいである」という言い訳ができるようになり、自分のプライドを守ることができます。

忙しいアピールの効果を認知科学的に考える

聞いてもいないのに、いつも「忙しい!忙しい!」とアピールしてくる人、いますよね。

それを言われても、「そうなんですね」「大変ですね」ぐらいしかコメントができないので、アピールされても困ります。

言われた側は困っているのに、なぜ忙しいアピールをするのでしょうか。

忙しいアピールをする理由について、認知科学的に考えてみます。

忙しいアピールをすることで、失敗した時の言い訳を用意している

「忙しい!忙しい!」と周囲に主張することで、失敗した時の保険を事前にかけている可能性があります。

失敗した時の言い訳を事前に周囲へ主張することを、主張型セルフハンディキャッピングと言います。

セルフハンディキャッピンングとは

セルフハンディキャッピングとは、課題に取り組むときに思わしくない結果が予想される場合に、あらかじめ課題遂行を妨げる障害を自分に与えることです。

自らハンディキャップをつくりだす「獲得的セルフハンディキャッピング」と,自らにハンディキャップがあることを主張する「主張的セルフハンディキャッピング」があります。

忙しいアピールをすることは「主張的セルフハンディキャッピング」の1つです。

 関連記事⇒セルフハンディキャッピングとは【失敗した時の言い訳を事前に自分で作る】

忙しいアピールへの対処法

「忙しい!忙しい!」とアピールするということは、主張的セルフハンディキャッピングの可能性があり、アピールしている本人は「思わしくない結果になる可能性がある」と考えている可能性があります。すなわち、「忙しい!忙しい!」とアピールしている人は、「自信がない」とアピールしているのと同義と考えることができます。

そう考えると、少し接し方が変わってきますよね。「自信がない自信がない!」と言っていると考えると、優しい気持ちで接することができます。

何かお手伝いできることがあればしてあげるぐらいの気持ちで対応することが良いかもしれませんね。

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