応用行動分析学(通称ホワイトブック)【参考文献紹介】

目次

こんな人におススメです

  • 応用行動分析学について専門的な知識を得たい方
  • 応用行動分析学について「この1冊さえ理解すれば大丈夫」という本が欲しい方
  • 応用行動分析学について「困ったときはこの本を読む」という本が欲しい方

本書の概要

応用行動分析学で困ったときは、この本に立ち返ります。

値段は高いですが、それ以上の価値がある素晴らしい書籍です。

全部で1268ページに渡る行動分析学の超大作です。

私のブログの記事は本書を参考にしているものが多いです。

第1章 応用行動分析学の定義と特徴

「科学の基本的特徴と定義」から始まり「行動分析学の歴史」や「応用行動分析学の特徴」などについて記載されています。

科学の目的は「記述」「予測」「制御」がありますが、実用性を考えると「制御」がとても重要です。

第2章 基本概念

「行動」「環境」「レスポンデント行動」「オペラント行動」といった、応用行動分析学で基本となる概念について記載されています。

行動分析学の基礎を理解するためには、この章を繰り返し読むと、効果的です。

第3章 標的行動の選択と定義

「行動の査定」について「査定の役割」「査定方法」「社会的重要性」などについて記載されています。

行動分析学の知識を用いて、実際に何か活動を行う際に最初に必要なことは「標的行動は社会的重要性を満たしているか」を検討し「標的行動を定義し、行動改善の基準を定める」ことが必要です。

第4章 行動を測定する

行動の測定について記載されています。「再現性に基づく測度」「時間的広がりをベースとする測度」「時間上の場所に基づく測度」などの解説があります。

科学にとって「測定」は不可欠であり、それは「行動分析学」についても同様です。

第5章 行動測定の質を改善し査定する

行動測定の質について「信頼性」「妥当性」「正確性」といった点について記載されています。

科学的な営みを行うにあたり「測定」は重要ですが、その「測定」は「妥当」であり「正確」であり「信用」できるものである必要があります。

第6章 行動データのグラフを作成し解釈する

行動データをグラフで表現することの「目的」「利益」や「グラフの種類」、「グラフデータの解釈」などについて記載があります。

グラフ化することで記録が視覚的になり、正確な理解・判断が容易になります。データの種類に応じてグラフを使い分けると、より効果的です。

第7章 行動の変化を分析する

行動分析の「ベースライン理論」などについて記載があります。

「測定」を行うことで「変化」に気づくことができますが、それだけではその変化の「理由」は分かりません。「独立変数」を操作し「従属変数」の変化を「測定」することで、科学的なデータとなります。

第8章 リバーサルデザインと交換処遇デザイン

「A-B-Aデザイン」「A-B-A-Bデザイン」などについて記載があります。

「リバーサルデザイン」とは「反転デザイン」であり、「交換処遇デザイン」とは「条件交換デザイン」です。これらのデザインを活用することで、効果の検証が可能になります。

第9章 多層ベースラインデザインと基準変更デザイン

「多層ベースラインデザイン」について記載があります。

多層ベースラインデザインは、2つ以上の「行動」「場面」「参加者」を対象に行う分析手法です。

多層ベースラインデザインは「標的行動が不可逆的な場合」や「条件を逆転させることが倫理に反する場合」などに有効な手法です。

第10章 応用行動分析研究を設計し評価する

行動分析学を用いる場合の補足的な留意事項について記載されています。

「個別被験者の重要性」や「内的妥当性」「社会的妥当性」「外的妥当性」について解説があります。

第11章 正の強化

強化の有効性の説明から始まり「正の強化の定義」「強化の即時性の重要性」「強化の自動性」などについての解説があります。

その後、「強化子」の解説や「正の強化の制御手続き」「強化を効果的に活用するために」などについて記載されています。

第12章 負の強化

「負の強化の定義」についての説明から始まり、「逃避随伴性」「回避随伴性」などについての解説があります。

第13章 強化スケジュール

「間欠強化スケジュール」の基本から始まり、「複合スケジュール」などについて記載されています。

第14章 刺激提示による弱化

「弱化の定義と性質」「正の弱化と負の弱化」の説明から始まり、「起こりうる弱化の副作用と問題」や「弱化を効果的に使うためのガイドライン」などについて記載があります。

第15章 刺激除去による弱化

刺激除去による弱化の種類として「タイムアウト」と「レスポンスコスト」について記載があります。

「刺激を除去」により弱化の効果を促すためには、そもそもの環境が強化的に豊かな環境である必要があります。

第16章 動機づけ操作

「動機づけ操作の定義と特徴」「無条件性動機づけ操作の種類」「条件性動機づけ操作」などについて記載があります。

第17章 刺激性制御

「先行刺激」「刺激般化」「刺激性制御の発展」「刺激等価性」などについて記載があります。

 

第18章 模範

「模範の定義」「模範訓練」「模範訓練のガイドライン」などについて記載があります。

第19章 シェーピング

「シェーピングの定義」「クリッカートレーニング」「シェーピングを行うためのガイドライン」について記載があります。

第20章 連鎖化

特定の反応の連鎖である「行動の連鎖」につい解説されています。

「行動連鎖の定義」「連鎖化を使う理論的根拠」「課題分析」「行動連鎖化の方法」などについて記載があります。

第21章 消去

強化を中止することにより、将来の行動の生起頻度が減る「消去」について解説されています。「消去の定義」「消去手続き」「消去効果」などについて記載があります。

第22章 分化強化

問題行動を減らす手法の1つである「分化強化」について解説されています。

「分化強化の基本的説明」「他行動分化強化」「低反応率分化強化」などについて記載があります。

第23章 先行介入

先行刺激の1つである「先行介入」について記載されています。

「先行介入の定義」「非条件的強化」「高確率要求連続」などについて記載があります。

第24章 行動機能査定

「行動の機能」「行動機能査定の役割」といった内容について記載されています。

第25章 言語行動

人間の行動レパートリーの際立った特徴である「言語行動」について記載されています。

「基本的言語オペラント」として「マンド」「タクト」「エコーイック」「イントラバーバル」「テクスチュアル」「トランスクリプション」などについて解説があります。

第26章 随伴性契約、トークンエコノミー、集団随伴性

「随伴性契約」「トークンエコノミー」「集団随伴性」について記載があります。

第27章 自己管理

「自己管理」について「自己管理の長所と便益」や「自己監視」について記載があります。

第28章 行動改善の般化と維持

行動改善後の維持について記載されています。

「反応維持」「反応般化」について解説があります。

第29章 応用行動分析家の倫理の考察

応用行動分析学を用いる場合の倫理の問題、重要性について解説があります。

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