保有効果とは【私が持っているものは価値がある】

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保有効果とは

保有効果とは、自分が保有しているものの価値を世間一般が考える以上に高く評価して、手放したくないと考えてしまう傾向のことです。他人から見たら大して価値がないように思えるものでも、所有している本人は非常に価値があるものだと考えることがあります。

保有効果の例

物が捨てられない

普通に暮らしていると、家の物って増え続けますよね。一度手にした物は、なかなか捨てられません。これも、保有効果の影響と言えます。

保有効果により、一度手にした物は価値が高いと考えてしまい、手放すことができずどんどん物が増えていくことになります。

売却価格が安すぎる!?

自分の物を中古販売店などに売却した経験があると思いますが、「えっ!買取価格こんなに安いの!?」って思ったこと、ありますよね。これも保有効果の影響です。

自分が想像していたその物の価値が、市場単価よりも高いと考えてしまう。それは、自分が持っている物の価値を高いと評価しているということであり、保有効果と言えます。

無料お試し期間

無料お試し期間があった後、購入するかどうかを判断できることがありますよね。これは保有効果を利用した販売方法と言えます。無料お試し期間でに試しに使ってもらうことで「保有」してもらい、保有効果により「価値が高い」と感じてもらい、購入に繋げることを狙っています。

株の売買

株の取引をしたことはありますか?株は常に価格が変動します。値上がりすることもあれば値下がりすることもあるため、得するときも損するときもあります。

損をしたとき、株を手放すことができますか?

売買のスタイルは人それぞれだと思いますが、なかなかできない人が多いと思います。これは保有効果による影響があります。

保有効果と上手に付き合うために

保有効果と上手に付き合うためには、「今、自分が思う価値で手放した時に、すぐに買い戻したいか?」と考えると良いです。

「自分が考える値段で今すぐそれを買いますか?」

もし、その答えが「いいえ」なら、保有効果により自分が所有しているものを必要以上に高く評価している可能性があります。

保有効果の参考文献

 ⇒ファスト&スロー あなたの意志はどのように決まるか?【参考文献紹介】

 ⇒認知バイアス見るだけノート【参考文献紹介】

 ⇒トリガー 人を動かす行動経済学26の切り口【参考文献紹介】

 ⇒think right【参考文献紹介】

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