自己標的バイアスとは【みんな私を見ている】

自己標的バイアスとは

自己標的バイアスとは、周囲が自分に注目していると過剰に考えてしまう傾向のことです。自分が考えるほど周囲の人は自分のことを気にしていません。

自己標的バイアスの例

あがり症

あがり症の人は、自己標的バイアスの影響を強く受けている可能性があります。

「みんなが自分に注目している」

「こんなに注目されている状況で失敗したら恥ずかしい」

と考えて、緊張してしまうのでしょうが、実際は自分が思っているほど他人は注目していません。自己標的バイアスにより、実際以上に他人が自分に注目していると考え、緊張につながっています。

また、あがり症であることを失敗した時の言い訳として利用する「セルフハンディキャッピング」の影響も受けている可能性があります。

 参考記事→セルフハンディキャッピングとは【失敗した時の言い訳を事前に自分で作る】

被害妄想

被害妄想とは、実際には何も起きていないのにも関わらず、自分に被害・危害が及ぼされていると考えてしまうことです。

「あの人が私の悪口を言っている」

「みんなが私を騙そうとしている」

と言った妄想のことです。

被害妄想も、他人の行動が自分を標的にしていると必要以上に感じてしまう「自己標的バイアス」による影響によるものと言えます。

また、一度被害妄想に陥ると、「確証バイアス」により、被害妄想が強化されてしまう可能性があります。被害妄想には、十分気をつけましょう。

 参考記事→確証バイアスとは【自分を正当化する情報を集めたがる】

この中に○○な人がいました

「この中に○○な人がいました」と集団に対して言うと、多くの人が「自分のことを言っている」と感じます。これは、自己標的バイアスによるものです。

自己標的バイアスと上手に付き合うために

まず、繰り返しになりますが、周囲の人は自分のことを誰も気にしていません。自分の些細な変化や失敗など、誰も興味がありません。

たまに見ている人もいるかもしれませんが、見ていたからといって何でしょうか?世の中にはたくさんの人がいて、たくさんの出会いがあります。

些細なことを気にするのではなく、視野を広くして生きていくことで、自己標的バイアスの影響を軽減し、幸せな人生につながる可能性があります。

自己標的バイアスの活用方法

「この中に○○な人がいました」という例は、様々な応用が可能です。

例えば、マナー違反の行動を注意喚起する場合に「○○というマナー違反の行動をしている人がいました。次見つけたら○○します。」のような注意喚起をした場合、

「自分のことを言っている」

「誰にも見られていないと思っていたのに」

と考える人が多数出てきて、効果的な注意喚起ができます。

また、逆に良いことを周知する場合にも使えます。

「すごく頑張っている人がいます」

「影で努力している姿はしっかり見ていますよ」

のような周知を行った場合、

「自分のことを見てくれている」

「これからも頑張ろう」

と感じる人が多数出てくると考えられます。

自己標的バイアスをよく理解し、是非上手に活用してください。

参考文献

 ⇒心理学大図鑑【参考文献紹介】