ルール支配行動とは
ルール支配行動とは、ルールに制御される非言語的な行動であり、「ルール」によって生じる「行動」のことです。
ルール支配行動
は、
弁別刺激による行動
と
確立操作による行動
に該当します!
ルール支配行動の種類
ルール支配行動には「トラッキング」「プライアンス」「オーギュメンタル」といった種類があります。
「トラッキング」と「プライアンス」は弁別刺激です。
弁別刺激とは、反応の手がかりとして機能するようになった刺激のことです。
「オーギュメンタル」は確立操作です。
確立操作とは、強化子の有効性を高める操作のことです。
トラッキング
トラッキングとは、ルールに従った行動の結果によって維持されるルールのことです。
ルールに従って行動をするとメリットを傍受できる状況のことです。
例えば、寒い日に「上着を着なさい」と言われて上着を着ることで寒さが軽減される場合です。
ルールを守るメリットを体感することで
ルールが維持される場合ですね!
(例)「上着を着なさい」と言われて上着を着る
(例)上着を着ることで寒さが軽減される
(例)今後、「上着を着なさい」と言われたら上着を着るようになる
プライアンス
プライアンスとは、ルールに従った行動に対して他者が褒めるなどの介入を行うことにより維持されるルールのことです。
例えば、「上着を着なさい」と言われて上着を着ると褒められるといった場合のことです。
(例)「上着を着なさい」と言われて上着を着る
(例)指示を守ったことを褒められる
(例)今後、「上着を着なさい」と言われたら上着を着るようになる
ルールを守ることで褒められるなどの
社会的関与により
ルールが維持される場合ですね!
オーギュメンタル
オーギュメンタルとは、対象となる行動の自発に対する動機づけを変える働きを持つ刺激のことです。
オーギュメンタルは確立操作の1つです。
確立操作とは、強化子の有効性を高める操作のことです。
オーギュメンタルには「形成オーギュメンタル」と「動機づけオーギュメンタル」があります。
形成オーギュメンタル
形成オーギュメンタルとは、行動の結果となる出来事や事象に対し、強化的もしくは弱化的な機能を新たに形成する機能です。
簡単に説明すると、今まで知らなかった物の情報を新たに入手し、それを欲しいと思うことです。
「知らなかったものの情報を入手し、強化子になる」というイメージです。
例えば、新発売の商品情報を入手し、その商品が強化子としての機能を新たに獲得するような場合があります。
(例)新商品の情報を入手する
(例)新商品を手に入れようとする
形成オーギュメンタルは確立操作の1つです。
今まで知らなかった物が
新たな情報を知ることで
新たに強化子になることですね!
動機づけオーギュメンタル
動機づけオーギュメンタルとは、行動の結果となる出来事や事象が持っている強化的もしくは弱化的な機能を変える機能です。
簡単に説明すると、元々知っている事象や物に関する追加の情報を入手し、それを欲しいと思うことです。
「追加で情報を得ることで魅力に気づき、強化子になる」
例えば、既に知っている商品の良い口コミを耳にして、その商品が強化子としての機能を新たに獲得するような場合があります。
(例)気になっている商品の口コミを検索して、良い情報を入手する
(例)その商品がより欲しくなる
動機づけオーギュメンタルは確立操作の1つです。
今までも知っていたが
追加で情報を入手することで
その物の魅力が増加して
強化子としての機能が強力になる場合ですね!