伝えたいこと
このページでは行動分析学の概要・魅力を簡単にわかりやすく伝えます!
専門的な正確性より、わかりやすさを重視して記事を書きました!
行動分析学の概要を理解していただき、
生活に役立てていただければ幸いです!
行動分析学とは
行動分析学とは、行動を分析する学問です!
行動分析学とは、文字通り行動を分析する学問です。
行動分析学はダーウィンの進化論に影響を受けて発展した学問です。
現在は行動分析学は心理学の1つに分類されていますが、行動分析学の創設者のB.Fスキナーは行動分析学は生物学の1部であると考えていました。
人間の行動とダーウィンの進化論の根柢の考え方は同じであり、環境の変化によって行動が生じると考えます。
行動分析学の魅力は、
一見複雑そうに見える人間の行動を、
とてもシンプルな理論で説明できることです!
人間の行動について考える
ある行動について
「何故その行動をしたのか?」
と問われたら何と答えますか?
- ○○をしたかったから
- ○○をするように言われたから
- ○○のために
- なんとなく
- 無意識で…
など、様々な理由が思い浮かびます。
様々な理由が思い浮かぶからこそ「人間の行動は複雑」と考えてしまいがちになります。
行動分析学を用いると人間の行動の原理をシンプルに説明できる
行動分析学を用いると、あらゆる人間の行動の原理を一言で説明することができます!
人間の行動の理由、それは
過去にその行動をして良いことがあったから
です!
以下、行動分析学の考え方を簡単に説明します。
行動は2種類に分類される
行動分析学では行動を2種類に分類します。
1つは本能的な行動である「レスポンデント行動」
もう1つは学習的な行動である「オペラント行動」
です。
レスポンデント行動とは
レスポンデント行動とは、本能的・反射的な行動です。
- 熱い物を触って、手を引く
- 大きな音に驚いて振り向く
- 転倒しそうになって手を出す
といった、自らの意志ではなく勝手に体が動くような行動のことです。
レスポンデント行動の原理を簡単に説明すると以下のとおりです。
刺激とは音・光・力などです。
刺激に対して体が無意識のうちに反応して、行動します。
レスポンデント行動も立派な行動の1つではありますが、行動分析学のメインは次に紹介するオペラント行動です。
オペラント行動とは
オペラント行動とは、自発的な行動です。
- スマホを使ってネットサーフィンをする
- テレビをつけて番組を見る
- 知人に会って挨拶をする
のような、自らが自発的に起こす行動のことです。
オペラント行動こそが人生を豊かにするために重要な行動であり、オペラント行動の原理を理解することで人間の多くの行動を理解することができます。
オペラント行動の原理は以下のとおりであり、結果によって制御される行動です。
「環境が変化」とは、ポジティブな例としては報酬・成果・称賛・注目などのことです。
ちなみに、報酬などのポジティブな環境変化のことを強化と言います。
ポジティブな環境変化が起きた行動は将来よく起きるようになり、
ネガティブな環境変化が起きた行動は将来起きにくくなります。
オペラント行動についての詳細は下記ページに記載しています。
行動の原理は進化論で説明できる
行動分析学はダーウィンの進化論に影響を受けて発展した学問です。
動物の進化も人間の行動も「環境の変化によって生じる」という共通の考え方で説明できるという理論です。
なぜ、キリンの首は長いのか?
ダーウィンの進化論をご存知ですよね?
進化論とは環境の変化によって生物が進化するという理論です。
「なぜキリンの首が長いのか?」
進化論を用いて簡単に説明すると以下のとおりです。
このように、「餌となる植物をめぐる競争」「高い場所に餌が多くある」といった環境要因によって動物が進化するという理論が進化論です。
人の行動も進化論と同じく、環境要因によって説明をすることができます。
なぜ、挨拶をするのか
挨拶をするという行動について、行動分析学の観点から考えてみます。
挨拶をするという行動はオペラント行動であり、過去の行動の結果から制御されている行動です。
最初は自発的ではなく言われたから行動をします。
「相手から挨拶を返される」という環境の変化が、社会的な報酬として働きます。
社会的な報酬を受け取った結果、将来的に挨拶をするという行動が習慣化します。
このように、人間の行動を人間の内部ではなく外部の環境によるものと考えることが行動分析学の特徴です!
行動分析学についてまとめ
行動分析学について簡単に説明しました。
行動分析学は立派な体系だった学問であり、学べば学ぶほど理解が深まります。
行動分析学の様々な概念や用語等について当ブログで解説します。
興味を持った方は、是非、様々な記事をご覧ください。