このページでは知ると役立つ認知バイアスを50音順で簡単に紹介します!
認知バイアスは心の錯覚です!
認知バイアスを知って、仕事や生活に活用してください!
曖昧さ回避
曖昧さ回避とは、複数の選択肢がある中で、確率がわかっている選択肢と確率が不明な選択肢がある場合に、確率が不明な選択肢を避ける傾向のことです。
曖昧さ回避の実例
「初めて入るレストラン」「食べたことがないメニューを注文する」このような行動は勇気がいりますよね。
その心理が曖昧さ回避です。
ビジネスにおいて「過去の実績があるものを選択する」ということ、ありますよね?
これも曖昧さ回避の一例です。
圧縮効果
圧縮効果とは、遠い過去の出来事は実際よりも最近の出来事と感じられたり、逆に最近の出来事は実際よりも昔のことのように感じる、期間に対する記憶の傾向のことです。
圧縮効果を回避するためには、記録を残すことが重要です。
後知恵バイアス
後知恵バイアスとは、物事の結果を知った後に、その事象に対して「そうなると思っていた」「予想可能だった」と感じる傾向です。
後知恵バイアスの実例
- 結婚したと聞いて「結婚すると思った」
- 株価や為替の値動きを見て「そうなると思った」
- 失敗したときに「失敗すると思った」
- 何かが流行した時に「流行ると思っていた」
子どもが何かを失敗した時に
“絶対に失敗すると思った”
と言ってしまうことありませんか?
もしかしたら後知恵バイアスかもしれませんよ。
部下が仕事で失敗した時に
“失敗すると思っていた”
と感じたら、それは後知恵バイアスの可能性があります!
野球を見ている時に
“絶対打たれると思った”
と感じたことありますよね?
これも後知恵バイアスじゃないですか?
アフォーダンス理論
アフォーダンス理論とは、物の色や形状などがその物自体の使い方を説明しているという考え方です。
アフォーダンス理論の実例
- 押しボタン
- アプリなどのアイコン
- 扉のドアノブ
- 電源スイッチ
“レストランの呼び出しボタン”
“自動販売機のボタン”
“バスの「降ります」ボタン”
など、子どもが押したがるボタンはたくさんありますよね!
これらはアフォーダンス理論が活用されています!
子どもは初めて見るおもちゃでも上手に遊びますよね!
“おもちゃを見るだけで遊び方がわかる”
これがアフォーダンス理論ですね!
アンカリング効果
アンカリング効果とは、事前に与えられた情報や数値が基準となって後の判断に影響をもたらす傾向のことです。
アンカリング効果の実例
- 値下げをお得と感じる
- 「30分遅刻します」といった後に20分遅れて到着すると早く来たと感じる
- その他、数値が関係するものは何でも(無関係な数値でもアンカリング効果が発揮される)
”金額の見積もり”
”工数の算出”
”人事考課”
など、数字を扱う際はアンカリング効果に要注意です!
アンダーマイニング効果
アンダーマイニング効果とは、やりがいを感じて自発的に取り組んでいた課題に対して、金銭的な報酬を与えられることで「やらされている」と感じてモチベーションが低下してしまう傾向です。
私は社会に貢献することがモチベーションの源泉です!
アンダーマイニング効果の実例
”出世のためと言われるとやる気がなくなる”
これはアンダーマイニング効果によるものです。
子どもが興味を持って勉強をしているとご褒美をあげたくなりますが、アンダーマイニング効果には要注意です。
不適切な報酬によって、子どもの勉強の動機が「興味」から「報酬」に変わってしまう可能性があります。
イケア効果
イケア効果とは、手間ひまかけたものに対して価値を感じる傾向のことです。
イケア効果の実例
ブログはなかなか成果が出ないからこそ、
成果が出た時に喜びを感じるんですね!
手が掛かる子ほど可愛いと感じるもの
ある意味イケア効果かもしれませんね。
一貫性の法則
一貫性の法則とは、自分で決めたことについて、最後まで一貫性を持った態度を取ろうとする傾向のことです。
一貫性の法則の実例
- 自分が決めたことを実行する
- 自分のやり方に固執する
何か目標があるときは、
その”目標を宣言”した方が良いです!
一貫性の法則の力が利用できます!
特定の人が同じ仕事を担当し続けると、
イノベーションが起きにくくなります。
これは一貫性の法則の負の側面です。
過去に自分が決めたワードプレスのテーマに固執していました…
これも一貫性の法則の負の側面ですね。
子どもにルールを守ってもらうためには、
ルール作りの時点で子どもに決めてもらうことです。
そうすることで、子どもの中で一貫性の法則が働きます。
一貫性バイアス
一貫性バイアスとは、人の行動や信念、考え方が過去から現在まで一貫していると思い込む傾向のことです。
一貫性バイアスにより自己イメージを保とうとして、過去の記憶を無意識に修正してしまうことがあります。
一貫性バイアスの実例
プロジェクトが成功した時に、”最初から成功すると思っていた”と感じことがありますが、実際は最初は不安やリスクがあった場合もあります。
イデオモーター効果
イデオモーター効果とは、一般的にプライミング効果と呼ばれる現象です。
プライミング効果とは、プライム(先行刺激)によって、人間の行動が無意識のうちに影響を受ける現象です。ある単語を見聞きした時に、その単語が持つイメージによって無意識のうちに行動や思想に影響が表れます。
一般的にはプライミング効果と呼ばれ、フロリダ効果とも言います。
インパクトバイアス
インパクトバイアスとは、良いことや悪いことが起きた時に感じる幸福感や失望感を、実際よりも大きくかつ長く続くと感じてしまう現象です。
要するに、人間は自分が思っているよりすぐに慣れると言うことですね。
ウィンザー効果
ウィンザー効果とは、噂や評価などを当事者から直接聞くよりも、直接利害関係のない第三者から聞いた方が信頼性が増すという効果です。
ウィンザー効果の実例
- 口コミやレビューを確認して商品を購入する
- SNSを利用して情報を収集する
- お店の人の営業トークより、知人の感想を信じる
SNSや口コミの情報を信じたくなる
これがウインザー効果です。
SNS上などでステマ(ステルスマーケティング)が嫌われるのはウインザー効果の逆の効用ですね。
人の評価は自分ではなく周りが決めるものです。
何故なら、ウインザー効果により、
他人からの評価の方が信憑性が高く感じるからです。
AIが出した答えは、信憑性が高いと感じます!
なぜ、信憑性が高いと感じるのか…
もしかしたら、ウインザー効果かもしれません!
ヴェブレン効果
ヴェブレン効果とは、高額な商品を購入した自分をアピールしたいという要求が働き、高額な商品を購入したいと考える傾向のことです。
要するに
”見せびらかすために高級品を購入したい”
という気持ちのことですね。
ヴェブレン効果の実例
- ブランド品を購入する
- 高級車を購入する
- 宝飾品を購入する
- アニメのドラえもんに出てくるスネ夫の行動
わかりやすい例が
ドラえもんに出てくるスネ夫の行動
ですね。
内集団バイアス
内集団バイアスとは、自分が所属する集団のメンバーに対して肯定的な評価をしたり好意的な態度を示したりすることです。
内集団バイアスの実例
- 日本代表を応援する
- 地元のチームを応援する
- 同じ出身地の人に対して親近感を感じる
- 同じ趣味の人に親近感を感じる
- 〇〇好きに悪い人はいない
自己紹介で”出身地”や”趣味”を言うのは
親近感を持ってもらうためであり、
内集団バイアスを利用した方法ですね。
優れたリーダーは”私”ではなく”我々”を主語にします!
これも内集団バイアスを利用していますね。
ウーズル効果
ウーズル効果とは、証拠や根拠がないにもかかわらず、頻繁に言及や引用されることにより、事実であると誤解される現象のことです。
”みんなが言っているから正しい”
ではないということですね。
気を付けましょう。
ウーズル効果の実例
- みんなが言っているから正しいと感じる
- フェイクニュースが拡散された結果、事実と感じる人が増える
- デマ
NIH症候群
NIH症候群とは、自らが考え出したアイディアを高く評価して、外部から提案されたアイディアを低く評価する傾向のことです。
NIH症候群の実例
- 上司の思い付き
- なぜ、自分のブログはアクセスが少ないのか…(自分の実例)
- 成長のためには「気づき」が大切
成長するためには”気付き”が大切です。
これは、本人が気づくことによって
NIH症候群を回避することができるからです。
”なぜブログのアクセスが伸びないのか…”
その回答のヒントがNIH症候群です。
愚直に学び、トライ&エラーを続けるみのです!
エンダウド・プログレス効果
エンダウド・プログレス効果とは、ゴールに向かって少しでも前進したと感じると、モチベーションが高まり続けたくなる傾向のことです。
エンダウド・プログレス効果の実例
- ブログのアクセス数
- ポイントカード
- 営業成績の掲示
- 待ち時間の表示
夏休みのラジオ体操に行くと、
スタンプカードにスタンプを押してもらえますよね。
エンダウド・プログレス効果を活用した事例です!
待ち時間が見えるタイプの信号が増えてきました。
“待つ”という行為の進捗が見えることで、
モチベーションが高まる事例ですね!
グラフを作成する際に
エンダウド・プログレス効果を活用するためには、
右肩上がりの棒グラフを活用すると良いですよ!
置き換え
置き換えとは、難しい問題や質問に対してすぐには満足な答えが出せないときに、関連する簡単な問題・質問に置き換えて答えを出す傾向のことです。
置き換えの実例
- お金があれば幸せになれると考える
- テストの点数で人を評価する
- 学歴で人を評価する
“幸せとは何か”
この問いの答えとして、安易に
“お金があれば幸せ”
と考えるのは置き換えが生じている可能性があります。
子どもを勉強の出来だけで評価するのは、
置き換えであり、誤りです。
子どもの強みや可能性は無限大です。
人事評価を適切行うためには、
常日頃から部下をよく観察することが必要です。
印象だけで評価を下すのは、
まさに置き換えです。
おとり効果
おとり効果とは、複数の選択肢の中にわざと選ばれる可能性が低いおとりの選択肢を加えることで、ある特定の選択肢が選ばれやすくなる傾向です。
“誰がこんなの選ぶんだろう?”
という選択肢があったら、
それはおとり効果を狙っているのかもしれません
おとり効果の実例
- 高価な選択肢を加えることで、他の選択肢が割安に見える
- 新聞の電子版のプラン
- 松竹梅の選択肢
子どもに選択肢を提示する時、
おとり効果を上手に活用すると効果的ですよ。
確実性効果
確実性効果とは、99.9%ほぼ確実でも多少の不安が残るため、100%確実な選択を好む傾向のこと。
確実性効果の実例
- 投資でリスクを過剰に回避し、元本保証されている投資先を選らぶ
- 現金を重視する
- 未来ではなく今を過剰に重要視する
”フォロバ100%”
という言葉の魅力は確実性効果ですね!
”元本保証”
これも確実性効果ですね!
確証バイアス
確証バイアスとは、自分が信じたことを裏付けようとする傾向であり、自分の考えを正当化するための情報ばかり探してしまう現象です。
確証バイアスの実例
”思い込み”
これが確証バイアスの最たる例ですね!
子育てにおいても確証バイアスには注意が必要です!
”この子は〇〇だから”
と決めつけると、確証バイアスの罠にはまります。
印象に基づく意思決定ではなく、
数値化したデータに基づく意思決定を行うことは、
確証バイアスへの対応として有効ですね。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは、多くの人が会話している騒がしい環境でも、自分が対話している相手の声をはっきりと聞き分けることができる現象。
確率加重関数
確率加重関数とは、小さな確率を過大評価し、大きな確率を過小評価する傾向のことです。
確率荷重関数の実例
- 宝くじが当たる可能性を過大に期待する
- 落雷のリスクを過剰に心配する
私は宝くじが好きで、買うことがあります!
確率加重関数を考慮して、
趣味として割り切っています。
私は雷が苦手です…
確率が著しく低いことを
頭では理解しているのですが…
カチッサー効果
カチッサー効果とは、理由を添えると承諾・承認を得やすくなるという効果です。人に何かをお願いするときに、理由を説明すると、たとえその理由が真っ当な理由ではなかったとしても承諾されやすくなります。
感応度逓減性
感応度逓減性とは、満足感や不満感についての傾向です。同じだけ利益や損失が発生した場合でも、母数が大きくなると反応の感度が悪くなる現象です。
感応度逓減性の実例
- 0⇒1が最もうれしい
- 10万円が20万円に増えたときは、90万円が100万円に増えるよりも嬉しい
感情ヒューリスティック
感情ヒューリスティックとは、好き嫌いによって判断が決まってしまう現象です。
感情ヒューリスティックの実例
- 好きな人の意見を正しいと感じる
- 嫌いな人の意見を誤りと感じる
擬似相関
擬似相関とは、直接の関係がなくても関係があるように見える現象のことです。
気質効果
気質効果とは、物事を判断する際に自分にとって心地良いか苦痛かという基準で決断を下してしまう現象です。
気質効果の実例
- 値上がりした株を売却して利益を確定する
- 値下がりした株を持ち続けて損失確定を回避する
合理的な判断ではないのかもしれませんが
利益の確定は気持ち良いですし
損失の確定は嫌ですよね…
基準率の無視
基準率の無視とは、前提となる確率的な情報を無視して、わかりやすい情報などに基づいて直感的に判断することです。
希少性の法則
希少性の法則とは、いつでも誰でも手に入るものよりも、入手しにくいものこそ価値が高いと感じる傾向です。
希少性の法則の実例
- 貴金属
- 地域限定
- 期間限定
- 非売品
- 限定カラー
子どもが“おもちゃの取り合い”をすることありますよね?
これも希少性の法則の実例ですね。
機能的固着
機能的固着とは、物の用途や機能にとらわれて、それらを別の用途で使用することを思いつけなくなる現象のことです。
類似の概念として心的制約があります。
機能的固着は、物の機能に特化した概念です。
心的制約の方が広い概念であり、どちらかと言うと心の制約を言います。
気分一致効果
気分一致効果とは、自分の気分に沿って物事を記憶したり思い出したり判断したりする傾向です。ポジティブな気分の時は肯定的な事象を想起しやすく、ネガティブな気分の時はネガティブな事象が想起しやすくなります。
気分一致効果の実例
- ポジティブな気分の時はポジティブな考えになる
- ノリノリ
- 調子が良い
- 負のスパイラル
“踏んだり蹴ったり”
と感じることがあったら、
気分一致効果かもしれませんよ。
ギャンブラーの誤謬
ギャンブラーの誤謬とは、独立した事象の生起確率に、それ以前のパターンが影響すると考えることです。例えば、コイン投げで裏表を当てる時に、「裏」が複数回続いた場合に、次は「表」が出ると予想しやすくなる現象です。本来、コインの裏表はランダムであり、過去に何が出たかは関係ありません。
ギャンブラーの誤謬の実例
- 3度目の正直
- 2度あることは3度ある
極端回避性
極端回避性とは、複数の選択肢が提示された場合に両端の選択肢ではなく、真ん中あたりの選択肢を選ぶ傾向です。
距離の効果
距離の効果とは、2つの数値を比較する際に尺度上で近い数値の比較が、かけ離れている数値の比較よりも難しく感じる現象のことです。
クラスター錯視
クラスター錯視とは、ランダムな現象であるにも関わらず規則性を見出すことです。
クラスター錯視の実例
分析は大切ですが、
クラスター錯視には要注意です!
分析は手段であり目的ではありません!
クレスピ効果
クレスピ効果とは、継続的な作業を行っている際に、報酬の量が変化することによって、その後の行動や意欲に影響を及ぼす現象です。
クロスモーダル現象
クロスモーダル現象とは、一つの感覚(モーダル)が別の感覚の知覚や認識に影響を与える現象こと
クロスモーダル現象の例
- 赤い色を付けた甘味料が入った飲み物はイチゴ味を連想させる
- 口の中でシャリシャリという食感を感じると、何かが冷たいと感じる
- 音の高さが上がると、物体が上に動くと感じることがある
- レモンの香りが伴う時は無臭時に比べて遅く感じ、バニラの香りが伴う時は速く感じる
- ヨーグルトを食べるときに重いスプーンだと相対的にヨーグルトが軽く感じるので、味も薄く感じる。逆に軽いスプーンだとヨーグルトをすくったときに“ずっしり感”があるので、ちょっと濃厚に感じたりする
- 250ヘルツなどの低音が苦み、500ヘルツくらいが甘味に関連していて、1000ヘルツを超えるくらいの高音は酸味に結びつく。
計算容易性効果
計算容易性効果とは、計算が簡単な「差」を、計算が難しい「差」よりも大きいと感じる傾向のことです。
決断疲れ
決断疲れとは、数々の決断を繰り返すことにより疲労が蓄積し、決断の質が下がる現象です。比較・吟味・決断という行為は思っているより疲れる行動です。
決断は思っているより疲れる行為です!
決断疲れの実例
- 疲れた状態になり、広告に惑わされやすくなる
- 疲れた状態になり、衝動買いをする
- 疲れた状態になり、決断ができず現状維持を選ぶ
お気に入りのルーチンを決めておくことで、
日常生活の決断疲れを回避することができます。
決定回避の法則
決定回避の法則とは、選択肢が多くなりすぎると、選択に伴うストレスを感じてしまい、結果的に決定を回避する傾向です。
自由なのは良いことですが、
選択肢が多くなりすぎると
ストレスを感じます!
決定回避の法則の実例
“◯◯専門店”
は、決定回避の法則を逆手に取った戦略ですね。
計画の錯誤
計画の錯誤とは、プロジェクト等に必要な時間を検討するときに、必要な時間を過小評価してしまう傾向です。
計画の錯誤は内部情報によるアプローチと外部情報によるアプローチの差によって生じます。
内部情報によるアプローチとは、自分たちが持っている情報に基づき計画を立案することです。
外部情報によるアプローチとは、類似事例の実績により評価する方法です。
内部情報によるアプローチはベストケースシナリオとなりやすく、必要な時間を過小評価することになります。
計画の錯誤の実例
- 夏休みの宿題
- 仕事の進捗見込み
- 旅行の計画
“夏休みの宿題”
は、計画の錯誤に要注意です!
“部下の仕事が遅い”
と感じたら
計画の錯誤に気をつけましょう!
旅行に行く時に予定を詰め込みすぎてしまう
これはまさに計画の錯誤ですね。
権威バイアス
権威バイアスとは、専門家や地位の高い人の意見を無条件に信じてしまう傾向のことです。
現在バイアス
現在バイアスとは、所来の利益や損失よりも、目の前の事柄を過大に評価してしまう傾向です。
現状維持バイアス
現状維持バイアスとは、何かを選択する際に現状維持やデフォルトの選択肢を選ぼうとする傾向です。
限定合理性
限定合理性とは、人が合理的に選択しようとしても限られた合理性しか持てないことです。
公正世界仮説
公正世界仮説とは、「良いことをしたら報われる」「悪いことをしたら罰を受ける」という信念のことです。
公正世界仮説の実例
“罰が当たる”
という考え方は公正世界仮説によるものです。
コントロール幻想
コントロール幻想とは、本人の力による結果ではないのに、自分がコントロールして結果を出したと思い込む現象のことです。
コントロール幻想の実例
- 迷信
- ジンクス
- 部下への指導
部下の全てをコントロールしていると錯覚している上司は
コントロール幻想による思い込みですね。
ザイアンス効果
ザイアンス効果とは、何度も接触することによって警戒心が薄れ、親近感を持ち始める現象のことです。一般的に単純接触効果と呼ばれます。
ちなみに、ザイアンス効果の名前の由来は、この効果の発見者の名前です。
錯誤相関
錯誤相関とは、実際には相関がない事象同士を誤って結びつけてしまうことです。
人間は様々な場面で特定のパターンや関連性を見出そうとする傾向があるため、無関係な事象でも相関があるように感じてしまうことがあります。
錯視
錯視とは、「線の長さ」や「色」などが実際とは異なって見える心理的な現象です。
サブリミナル効果
サブリミナル効果とは、人が認知できないほど短時間の刺激であっても、人の認知・感情・行動に影響を与えることです。
サブリミナルの意味は「閾下(いきか、刺激が小さくて知覚されない状態)」のことであり、閾上はスプラリミナルと言います。
サンクコスト効果
サンクコスト効果とは、すでにかなりの時間や労力を投入したときに、それを無駄にしたくないと考える傾向です。
プロジェクトを続けるか否かは、このまま続けたときにそのプロジェクトが成功するかどうかを検討して決定すべきですが、今まで浪費したコストを考えてしまいます。
サンクコストとは埋没費用という意味です。
参照点依存性
参照点依存性とは、物事の効用は、絶対基準ではなく、自分が考える参照点によって変化する傾向です。
自己肯定化理論
自己肯定化理論とは、自分を正当化し「自分はいい人間」という自己概念を守ろうとする傾向のことです。
事後情報効果
事後情報効果とは、事後に得た情報によって記憶が書き換えられる現象です。
例えば、車の事故を思い出してもらう際に
「どのくらいの速度でぶつかりましたか?」
と聞いた場合と
「どのくらいの速度で激突しましたか?」
と聞いた場合では、後者の方が早い速度で事故が発生したと回答しやすくなります。
自己中心性バイアス
自己中心性バイアスとは、チームの中での自分の貢献度を高く見積もる傾向のことです。
自己標的バイアス
自己標的バイアスとは、周囲が自分に注目していると過剰に考える傾向のことです。自分が考えるほど周囲の人は自分のことを気にしていません。
自己奉仕バイアス
自己奉仕バイアスとは、成功した場合は自分の力量によるもの、失敗した場合は環境のせいと考える傾向のことです。
何かに成功した場合は以下のように考える傾向があります
逆に、何かに失敗したときは以下のように考える傾向があります
自己奉仕バイアスの実例
部下を持つ人ほど謙虚さが大切です!
“成功はメンバーの手柄”
“失敗は自分の責任”
これぐらいがちょうど良いです。
完璧主義はオススメしません!
何故なら、失敗を認めにくくなり
自己奉仕バイアスに陥りやすくなるからです。
時系列比較の誤謬
時系列比較の誤謬とは、異なる時点での比較において計測されなかったデータや対象の変化によって正しい比較ができない現象です。
時系列比較の誤謬は、時代によって物事の定義が変わることによって生じます!
時系列比較の誤謬の実例
- ハラスメントの発生件数
- 労働災害の発生件数
- いじめの件数
持続時間の無視
持続時間の無視とは、過去の事象を思い出して良否の評価するときに、その事象の継続時間は無視されて、その事象から生じた瞬間的な絶対値の良否の度合いによって評価をする傾向です。
人間の記憶は、自分が思っている以上に曖昧なんです…
持続時間の無視
日常の幸せを実感しにくいのは
持続時間の無視の影響です。
今を大切に!!
実験者効果
実験者効果とは、相手の様子を察知してそれに適した対応をしてしまうことです。
心理学の実験の際に被験者が実験者の挙動を見て、実験者の望む結果を出すことから「実験者効果」と呼ばれています。
「実験者効果」は「賢馬ハンス効果」とも言います。これは、19世紀末に計算問題を出題すると蹄を叩きつける回数で正解を解答する賢い馬、ハンスに由来しています。計算ができる馬として有名になったハンスですが、実際は計算ができるわけではありませんでした。計算問題を出された時に蹄を叩き、その回数が計算問題の解答になった際に観衆が盛り上がる反応を見て、蹄を叩く回数を決めていました。
社会規範と市場規範
社会規範とは、金銭のやり取りが発生しない譲渡や奉仕を含む取引です。
市場規範とは、金銭的な対価が発生する一般的な市場取引です。
集団間比較の誤謬
集団間比較の誤謬とは、性質の異なる集団を調整することなく同じ基準で比較してしまうことです。
集団間比較の誤謬は、比べようがないものを比べてしまうことにより生じます。
集団への同調
集団への同調とは、まわりの意見が一致していると、思わず合わせてしまう現象のことです。
少数の法則
少数の法則とは、統計的に明らかに標本サイズが少ない場合でも、自分が見たものの一貫性や整合性を過信し、結果的に断片的な情報で物事全体を判断してしまう現象です。
「気付き」は大切ですが「過信」は禁物です…
焦点錯覚
焦点錯覚とは、物事を考えるときにそのことに焦点を絞り過ぎて、必要以上にその物事を重要なことであると考えてしまう現象です。
焦点錯覚を一言で表現すると、「あなたがあることを考えているとき、人生においてそのこと以上に重要なことは存在しない」です。
初頭効果
初頭効果とは、最初の印象がその後を左右するという効果です。
「第一印象が大切」とよく言いますが、これは初頭効果による影響と言えます。
ちなみに、初頭効果の逆の法則として親近効果があります。初頭効果が有利に働きやすい状況は「すぐになんらかの対処が必要な場合」であり、時間が経った時は親近効果が強くなります。
初頭効果の実例
“面接”や“営業”の際には
初頭効果を意識しましょう!
ジンクピリチオン効果
ジンクピリチオン効果とは、聞いたことがない凄そうな言葉の響きというだけで、なんとなく良さそうと安易に判断してしまう効果です。
心的制約
心的制約とは、自由な思考を妨げる無意識に働く思考の制約のことです。
要するに思い込みです!
心的制約の実例
“子どもは自由だな〜”
と感じたら、
それは心的制約かもしれませんよ。
シンプソン・パラドックス
シンプソン・パラドックスとは、ある集団全体の傾向と、その集団をいくつかのグループに分割した時の傾向が異なる現象のことです。
シンプソン・パラドックスは、直感的には不思議ですが理論的には普通に発生するから要注意です!!
心理の錯誤効果
心理の錯誤効果とは、繰り返し接する情報は真実と受け止めやすくなる現象のことです。
スケープゴート
スケープゴートとは、自分が苦境や困難な状況に陥ったときに、その責任や不満などを直接的な原因ではなく他の対象に転換することです。
苦境の原因を他の対象に転換することで、自分の責任を回避する心理メカニズムがあるとされています。
スケープゴートという言葉は、元々は「身代わり」「生贄」などを意味する言葉です。
スケープゴートの実例
“機嫌が悪い” や “八つ当たり”
は、スケープゴートの一例です。
“◯◯をしたいけど時間がない”
という発想もスケープゴートだったりします。
要するに”すり替え”ですね!
ステレオタイプ
ステレオタイプとは、社会的カテゴリーが持つ共通の特徴についての単純化した固定観念のことです。
スリーパー効果
スリーパー効果とは、情報を得た情報源を時間の経過と共に忘れてしまう現象です。
最初は「信頼できない」と判断していた情報であったとしても、情報源を忘れてしまうことで、時間が経過すると説得性が増します。
スリーパー効果の実例
暇な時間にネットニュースやSNSを
ダラダラと見てしまうことがありますが、
要注意です!!
時間の浪費だけではなく、
スリーパー効果により
自分の中の情報の質が下がる可能性があります!
正常性バイアス
正常性バイアスとは、非常時に「自分は大丈夫」と考えてしまい、避難等の行動が遅れてしまう現象のことです。
正常性バイアスの実例
昨今の自然災害の激甚化に対して
“自分は大丈夫”
と思っていませんか?
BCP対策は十分ですか?
地震や洪水を他人事だと思っていたら、
それは正常性バイアスですよ!
生存者バイアス
生存者バイアスとは、物事を分析する際に失敗例を無視し、成功例だけに着目してしまう現象のことです。
生き残った人・成功した人の情報は集めやすいですが、亡くなった方々・失敗した人の情報は集めにくいため、情報の偏りによりバイアスが生じます
生存者バイアスの実例
子育てについて、
成功事例でだけではなく、
失敗事例からも積極的に学びましょう!
成功事例は本屋に行けば見つかりますが、
失敗事例は信用できる人脈からしか入手できません。
人脈を大切にして、失敗事例を大切にしましょう!!
精密性効果
四捨五入したキリが良い数値よりも、精密な細かい数値の方が信頼性・希少性・価値などが高いと感じる傾向のこと
セルフハンディキャッピング
セルフハンディキャッピングとは、課題に取り組むときに思わしくない結果が予想される場合に、あらかじめ課題遂行を妨げる障害を自分に与えることです。試験前に勉強をしなければならないはずなのに、急に部屋の片づけを始めるような行動のことです。
失敗したときの言い訳を事前に自分で作ってしまう現象です!
セルフハンディキャッピングの実例
何かに取り組むときは、
失敗した時の言い訳になりそうな要素を
徹底的に排除しましょう!
そうすることで、セルフハンディキャッピングを防止できます!
子育てが大変なのは間違いありませんが、
子育てを言い訳にしていませんか?
もし何か思い当たることがあったら、
セルフハンディキャッピングを疑って見ましょう!
ゼロサムバイアス
ゼロサムバイアスとは、協力すれば「ノン・ゼロサム」の関係になれる状況であっても、「ゼロサム」だと思い込んで他者と争おうとしてしまう傾向です。
ゼロサムバイアスの実例
“SNSかブログか”
という発想はゼロサムバイアスです!
“SNSを活用してブログも”
が私のスタンスです!
“子どものおもちゃの取り合い”
はゼロサムバイアスの項事例です。
協力して遊ぶのが一番楽しいはずなんですけどね!
選択肢過多効果
選択肢過多効果とは、多くの選択肢に直面すると選択すること自体が難しくなり、選択に対する満足度が低下したり、選択することができなくなる現象です。
選択的注意
選択的注意とは、「自分に必要な情報を自然と取捨選択する」という人間の注意に関する特性です。
人間は意識していないものについては、視界の中に入っていたとしても気付きません。
選択的注意の実例
“親バカ”
はまさに選択的注意ですね!
車を運転する際は選択的注意に気をつけましょう!
“スマホやカーナビを操作する”
“後部座席の子どもの様子を見る”
“景色に目を奪われる”
こんな行動をしていたら、要注意です!!
外集団同質性バイアス
外集団同質性バイアスとは、自分の周りは多様な人がいると思う一方、自分が属していない「外集団」は同じような特徴を持った人の集まりだと認識する傾向のことです。
外集団同質性バイアスの実例
あまりよく知らない人のことを
”あの人は〇〇だから”
と勝手に決めつけていませんか?
損失回避性
損失回避性とは、利得と損失の心理的効果を比較した時に損失の方が心理的な効果が大きくなる性質のことです。
例えば、参加費1万円のくじ引きで2分の1の確率で2万円が当たるとすると、収支結果のパターンはそれぞれ50%の確率で「ハズレの場合は1万円の損」「当たりの場合は1万円の得」となります。この時、1万円得した時の喜びよりも、1万円を損した悲しみの方が大きくなります。
人間はとにかく
”損が大嫌い”
なんですね
損失回避性の実例
遊園地などでフリーパスを買うと
”せっかく買ったから全部乗りたい”
という気持ちになりますが、
これは損失回避性によるものですね。
お祭りなどで
”ハズレなしのくじ引き”
に魅力を感じるのは、損失回避性です!
対応バイアス
対応バイアスとは、誰かの行動を見た時に、その原因を直ちにその人の性格のせいにして考える傾向です。
自分の行動は理論的だと考えているにも関わらず、
他人の行動は性格に振り回されていると考えがちです!
対応バイアスの実例
子どもの行動を見て
”あの子は〇〇な性格だから”
と感じたときは、
対応バイアスに要注意です!
子どもは子どもの考えがありますよ!
部下の行動を見て
”彼は〇〇な性格だから”
と簡単に考えていたとしたら、
それは対応バイアスの可能性があります。
第三者効果
第三者効果とは、自分自身よりも他人の方がマスメディアから影響を受けやすいと考える傾向のことです。
対称性バイアス
対象性バイアスとは、たとえ根拠がなくても物事を因果関係として考えてしまう現象です。
Aという事象が起きたあとにBという事象が起きると、根拠はなくてもAはBの原因と考えてしまうことです。
代表性ヒューリスティック
代表性ヒューリスティックとは、物事を判断するときに、ステレオタイプとの類似性にだけ着目し、そもそもの基準率や論理性を無視してしまう現象です。
ダニング・クルーガー効果
ダニング・クルーガー効果とは、能力が低い人ほど自己評価が高い傾向がある効果のことです。
能力が低い人は正しい自己評価ができず、自分は優秀だと考えがちです。
妥当性の錯覚
妥当性の錯覚とは、ごくわずかな情報からストーリーを作り上げて結論に至るときに、情報の量と質をほとんど考慮していないにもかかわらず、自分の結論に過剰な自信を持つ現象です。
人間の判断は情報の質や量ではなく、頭にすらすら入ってくる矛盾や不一致がない一貫性のある受け入れやすいストーリーを「妥当」と判断しやすい傾向があります。
妥当性の錯覚の実例
“プレゼンが上手な人”は
わかりやすい説明が上手な人であり、
妥当性の錯覚を活用できている人です。
子どもの”なんで?”に答え続けることは、
妥当性の錯覚のを活用する
良いトレーニングになります!
単純接触効果
単純接触効果とは、繰り返し見聞きしたものに対して親しみが増す現象です。
単純接触効果の実例
- 広告全般
- 企業のロゴ
- SNSへは定期的に投稿する
“営業マンが繰り返し足を運ぶ”のは
単純接触効果を狙った営業作戦です!
SNSで人気になるためには、
“定期的な投稿が必要”と言われています。
これも単純接触効果を狙っ手います。
おまけなどで貰える
“企業ロゴが入ったおもちゃ”
は、単純接触効果を利用した
企業の好感度を上げる作戦です。
単独評価と並列評価による選好逆転
単独評価と並列評価による選好逆転とは、選択肢の提示の有無や選択肢の種類により、選択する結果が変わってしまう現象です。
選択肢を掲示することで、単独で検討していなかった要素が検討対象となり、判断が変わることがあります。
ダンパー数
ダンパー数とは、人が社会関係を維持できる人数の上限数であり、150名と言われています。
チェリーピッキング
チェリーピッキングとは、 都合の良い特定の証拠にだけ着目し、それ以外の不都合な証拠を無視することです。
知識の呪縛
知識の呪縛とは、人に何かを伝える時に、自分と相手の知識差を考慮できない現象です。
自分が知っている事を相手も当然知っているかのように話をしてしまうことです。
知識の呪縛の実例
“相手の立場を考える”
ことは、知識の呪縛に気をつける
と言うことと同義です!
子どもの気持ちを理解するためには、
知識の呪縛に十分気をつけましょう!
親と子どもでは知識量が全く違います!
部下とコミュニケーションを行うときも
知識の呪縛には要注意です!
ツァイガルニク効果
ツァイガルニク効果とは、完了した内容は忘れやすく、中断された内容はよく覚えているという人間の記憶の特徴です。
敵対的メディア認知
敵対的メディア認知とは、メディアが自分の嫌悪する陣営に有利な報道をしていると認知する傾向のことです。
デフォルト効果
デフォルト効果とは、物事を選択する際にデフォルトを選択しやすい傾向です。
デフォルト効果の実例
“前からこのやり方だったから”
という前例主義は、
まさにデフォルト効果です!
ドアインザフェイス
ドアインザフェイスとは、人に何かを依頼するときに、本当に依頼したいことの前にわざと難しい別なことを依頼し、依頼が断られた後に本命の依頼をするテクニックです。
相手に一度断らせることで、「今度はこちらが譲歩しなければ」という意識が芽生え、依頼を承諾しやすくなります。
同調バイアス
同調バイアスとは、自分の行動を他者の行動に合わせようとする傾向のことです。
例えば、みんなが空を見上げていたら、自分も空を見上げたくなる傾向などです。
同調バイアスの実例
“子どもの行動”
は基本的に同調バイアスが強めですよね!
“みんなで集まって遊ぶ”
“おもちゃを取り合う”
これらは同調バイアスで説明できます。
“みんながやっているから”
という理由で行動するのは、
同調バイアスといえます。
透明性の錯覚
透明性の錯覚とは、自分の気持ちが実際以上に他人に見透かされていると思う傾向のことです。
ナイーブリアリズム
ナイーブリアリズムとは、自分が見たり感じたりしている世界が「事実」であり他の人も同じように世界を見ていると考える傾向のことです。
つまり、自分の認識を客観的だと思い込み、他人の認識を主観的だと感じてしまいます。
ナンセンスな数式効果
ナンセンスな数式効果とは、数式が示されると、たとえそれが無意味であっても内容を信頼しやすくなる現象です。
特に複雑な数式が提示されると「専門的だから正確だろう」という印象が生まれ、信ぴょう性が高いと感じやすくなります。
認知的不協和の理論
認知的不協和の理論とは、自分の中に矛盾や葛藤があるとき、理由を作ってその矛盾を解消しようとする現象です。
認知的不協和の理論の実例
やる気が出ないとき、まずは少しで良いのでやってみましょう!
認知的不協和の理論によりその行動が自分の中で正当化され、
モチベーションにつながります!
”できない理由を探す”
これは認知的不協和の理論による行動です!
”私はあえて嫌われ役を演じている”
このようなことを言っている人は、
認知的不協和の理論により、
自分を正当化しているだけかもしれません。
”自分に正直に生きることが難しい理由”
それは、認知的不協和理論の存在です!
認知容易性
認知容易性とは、わかりやすいなど認知が容易な情報に対して好意的な印象を持ち、信じやすくなる傾向です。
認知容易性の実例
仕事ができると言われている人は
認知容易性を上手に活用している人です!
”シンプルの魅力”
これは認知容易性です!
ネガティビティバイアス
ネガティビティバイアスとは、良い印象よりも悪い印象に注意を向け、記憶しやすい傾向のことです。
このバイアスは、進化の過程で形成されました。
危険や不快などのネガティブな情報に敏感である方が、生存に有利であるため、このような特性が身に付きました。
ノシーボ効果
ノシーボ効果とは、信頼できない人物から薬を処方された場合は、適切な薬でも思い込みによって効果が発揮されない現象です。
プラシーボ効果の逆の効果です。
バークソンバイアス
バークソンバイアスとは、ある2つの変量間の関係を調べるとき、実際とは異なる傾向が出てしまう現象です。
統計の分母となるデータの偏りなどにより生じるバイアスです。
バーナム効果
バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような内容であっても、自分のことを言い当てられたように感じる効果のことです。
バーナム効果の実例
”占い”
はバーナム効果が関係しているケースがあります!
ハウスマネー効果
ハウスマネー効果とは、臨時収入は自分で稼いた収入と比べて支出されやすい傾向のことです。
悪銭身に付かずってやつですね!
ハウスマネー効果の実例
”臨時収入があると財布の紐が緩む”
これがハウスマネー効果です!
バックファイア効果
バックファイア効果とは、自分の信念に反する情報や反論に直面すると、その情報を否定して自分の信念をより強固にしてしまう現象です。
特に強く信じている価値観や意見に関連する場面でよく見られるバイアスです。
バラ色の回顧
バラ色の回顧とは、過去を美化して「昔は良かった」と感じやすい傾向のことです。
ハロー効果
ハロー効果とは、人を評価するときに目立って優れた特徴があると、その人の全てが優れているとみなす傾向のことです。
ハロー効果の実例
”才色兼備”
”博学多才”
これらはハロー効果の可能性がありますよ!
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、元々興味がなかったものでも、人気があると分かると興味が出る傾向です。
バンドワゴン効果の実例
”他所の子が遊んでいるおもちゃを欲しがる”
これはバンドワゴン効果によるものかもしれません。
ピア効果
ピア効果とは、仲間・同僚の存在によりパフォーマンスが上がる効果です。
ピア効果の実例
SNSを使うのであれば、
同じ目標を持つ仲間とコミュニケーションを取りましょう!
ピア効果が期待できますよ!
チームでビジョンを共有することで、
同僚の存在がピア効果につながります!
ピーク・エンドの法則
ピーク・エンドの法則とは、記憶に基づく評価はピーク時と終了時の評価でほとんど決まる現象です。
ピーク・エンドの法則の実例
好きな映画を思い浮かべてみてください
”クライマックスのシーン”
を思い浮かべませんか?
これがピーク・エンドの法則です!
ピグマリオン効果
ピグマリオン効果とは、他者から期待されることにより、成果や成績が上がる効果です。
ピグマリオン効果の実例
親は子どもに存分に期待しましょう!
その期待がピグマリオン効果となり、
子どもの成長につながります!
皮肉過程理論
皮肉過程理論とは、ある事柄について考えないように努力すればするほど、そのことが頭から離れなくなってしまう現象のことです。
「考えないように努力する」のではなく
「別のことを考える」と良いです
皮肉過程理論の実例
”休みの日に仕事のことが頭から離れない”
これが皮肉過程理論です!
標本の偏り
標本の偏りとは、アンケートや統計の際に、調査の対象が無作為ではなかったことにより調査結果に偏りが生じることです。
フォーカシングイリュージョン
フォーカシングイリュージョンとは、実際には重要ではないことでも、そのことについて集中して考えているあいだは、それが人生の重要な要素のように思えてしまう現象です。
フォールスコンセンサス
フォールスコンセンサスとは、自分の価値観や判断が「普通」や「一般的」だと考え、他の人も同様に感じているだろうと思い込む傾向のことです。
自分の意見や行動を「当然のもの」と考え、他人も同じように考えるだろうと誤解してしまいます。
フォールスメモリ
フォールスメモリとは、実際に見たり聞いたりしていないことを「見たことがある」「聞いたことがある」と勘違いしてしまう現象のことです。
「虚偽記憶」「虚記憶」とも言います。
不作為バイアス
不作為バイアスとは、成功するか失敗するかが不確実な状況において、何もしない(不作為)という選択肢を取りやすくなる心理的傾向のことです。
フットインザドア
フットインザドアとは、交渉の際に、最初にに些細な依頼を行い承諾してもらった後、本命の要求を行う手法です。
段階的に要求を上げることで、交渉相手が承諾しやすくなります。
プライミング効果
プライミング効果とは、プライム(先行刺激)によって、人間の行動が無意識のうちに影響を受ける現象です。
ある単語を見聞きした時に、その単語が持つイメージによって無意識のうちに行動や思想に影響が表れます。
プライミング効果の実例
- 広告
- 掲示物
- BGM
新しいアイディアを考える時は、
いつもと違う通勤ルートを通るようにしています。
そうすることで、新しいプライムがたくさん得られ、
新しいアイディが生まれます。
ブログのサムネイルはプライミング効果が関係します。
効果的に活用したいですね。
休日に出掛けた時にたくさんアイディが思い浮かぶのは、
普段と違う刺激がプライミング効果を誘発しているからです。
目標を壁に掲示することで、
その目標が目に入る度に、
プライミング効果が期待できます!
何気なく目に入る広告は
無意識のうちにプライミング効果が発揮されています。
広告の力は強力ですよ。
プラセボ効果
プラセボ効果とは、偽薬効果とも呼ばれ、偽薬を処方しても薬だと信じることによって症状の改善が見られる現象です。
フレーミング効果
フレーミング効果とは、物事の判断がその物事をどのように表現するかによって印象や結果が大きく左右される傾向のことです。
プロスペクト理論
プロスペクト理論とは、人間の意思決定についての理論であり、「参照点依存性」「感応度低減性」「損失回避性」を含んだ理論です。
フロリダ効果
フロリダ効果とは、一般的にプライミング効果と呼ばれる現象です。
プライミング効果とは、プライム(先行刺激)によって、人間の行動が無意識のうちに影響を受ける現象です。ある単語を見聞きした時に、その単語が持つイメージによって無意識のうちに行動や思想に影響が表れます。
分割効果
分割効果とは、選択肢の構成方法が意思決定に影響を与える現象です。
文脈効果
文脈効果とは、周囲や前後の情報によって、ものの見方や感じ方が変わることです。
ブーメラン効果
ブーメラン効果とは、交渉の場面で何かを強く説得されると、自由を制限されたと感じて逆の方向に心が動くことです。
ブーメラン効果は自分の意見を表明する機会が与えられると弱められます。
ブーメラン効果の実例
”子どもを頭ごなしに怒ったりしていませんか?”
怒るだけでは子どもだって反発したくなりますよ。
相手の話をよく聞くことが大切です!
平均への回帰
平均への回帰とは、「何度も繰り返すと成績の平均が本来の実力の平均へ近づく」という現象のことです。
返報性の原理
返報性の原理とは、人から何か施しを受けた際に、ポジティブな行動で返さなければいけないと思う傾向です。
返報性の原理の実例
”いいねが欲しければ自分からいいねする”
これが返報性の原理です!
”プレゼントをもらう”
嬉しいですし、お返しをしたくなります!
返報性の原理ですね。
ペプシパラドクス
ペプシ・パラドクスとは、ブランドが持つイメージによって、人が受け取る効果が変わる現象です。
傍観者効果
傍観者効果とは、援助が必要とされる状況において、傍観者の存在によって援助行動が抑制されることです。目の前で人が倒れたときに、周りに人がいないときはすぐに助けに行くにもかかわらず、周りに人が大勢いるときは「誰かが助けるだろう」と考えてしまう効果です。
ポジティブバイアス
ポジティブバイアスとは、自分は平均以上だ、自分は大丈夫だと考える傾向のことです。
保有効果
保有効果とは、自分が保有しているものの価値を通常以上に高く評価して手放したくないと考えてしまう傾向のことです。
ホーソン効果
ホーソン効果とは、自分は観察されているという本人の認知でパフォーマンスが上がるという効果です。
ホーン効果
ホーン効果とは、他人の一部の悪い特徴に引っ張られ他の部分もダメと判断してしまう現象です。
マジカルナンバー7±2
マジカルナンバーとは、人間の短期記憶の情報処理能力の限界のことです。個人差はありますが、人間の短期記憶の限界容量は7±2と言われています。
マジカルナンバーは魔法数とも言います。
マジカルナンバー7±2の実例
”あれもこれもやならなきゃ”
そんな気持ちの時は、まずは書き出してみましょう!
ミスアンスロピックメモリー
ミスアンスロピックメモリーとは、性格が原因と思われるよくない行動が記憶によく残るという傾向です。
身元のわかる犠牲者効果
身元のわかる犠牲者効果とは、具体的で個人として認識できる犠牲者に対して強い共感や援助の意欲を持つ効果のことです。
人は、抽象的な集団や統計的な数値よりも名前や顔がわかる個人が被害に遭っている場合により多くの関心を持ちます。
メンタルアカウンティング
メンタルアカウンティングとは、最終的な支出は変わらないにも関わらず、心の中で目的別に予算分けをしていることです。
メンタル・ショットガン
メンタル・ショットガンとは、意図する以上の情報処理を自動的に行なってしまう現象です。
ある事柄について集中して考えようとしているのにも関わらず、正確に狙いを絞れずに思考が飛躍してしまうような事象のことです。
モラル信任効果
モラル信任効果とは、自らが立派であること、社会の役に立っていると認識して、「これだけ素晴らしいのだから、多少倫理に反することを行なったとしても許されるだろう」と無意識のうちに考える傾向のことです。
「あんな立派な人が、何故?」と思うような事象の背景には、「モラル信任効果」が影響しています。
モラル信任効果の実例
”仕事を頑張っているときほど謙虚さを忘れずに”
こんなに頑張っているんだからこれくらい許されるだろう…
これがモラル信任効果です!
モラルライセンシング
モラルライセンシングとは、善い行いをした後に悪い行いをしやすくなる傾向のことです。
「もう十分善行を行ったので、それほど頑張らなくても大丈夫」という「ライセンス」をもらったような気持ちになることによりこのような傾向が発生します。
モラルライセンシングとモラル信任効果は似ている概念ですが、違いがあります。
モラルライセンシング効果は「自分は善い人だから多少悪いことをしても構わない」と考える傾向のことです。
有名性効果
有名性効果とは、何度も見たり聞いたりした名前を有名な人だと誤って認識してしまう心理的な効果です。
この効果には、時間の経過とともに情報の出典に対する記憶が薄れ、その情報の信頼性を再評価してしまうスリーパー効果が関連しています。
たとえば、「この名前の人は有名ではなく無名の人だ」と最初は認識していたとしても、スリーパー効果によって時間が経過するにつれて「無名」であるという部分の記憶が薄れ、「この人は有名な人だ」と誤って認識するようになります。これにより、有名性効果が強まることがあります。
ラベリング効果
ラベリング効果とは、人や物に固有のラベル(レッテル)を付けることで、行動や見え方、感じ方が変化する現象です。
リアクタンス
リアクタンスとは、命令されたり禁止されたりすると、それとは反対の行動をとりたくなる傾向のことです。
リスク補償
リスク補償とは、安全対策やリスク軽減策が導入されると、逆にリスクの高い行動を取ってしまう現象です。
「安全対策があるから大丈夫」と認識してしまい、危険な行動をしてしまいます。
利用可能性カスケード
利用可能性カスケードとは、ある情報が繰り返し共有されることでその内容が正しいかどうかに関わらず多くの人に信じられるようになる現象のことです。
カスケードとはもともとは小さな滝と言う意味であり、誤った情報が滝のように急速に広がる様子を示しています。
利用可能性ヒューリスティック
利用可能性ヒューリスティックとは、思い浮かびやすい事象は起きやすいと判断する傾向です。
利用可能性ヒューリスティックの実例
”マーフィーの法則”
これは利用可能性ヒューリスティックです!
歴史の終わり幻想
歴史の終わり幻想とは、自分の性格や価値観・好みなどの変化について、過去から今までの変化は認めるが、今から未来にかけては変化しないと考えてしまう錯覚のことです。
今の自分が完成形で「歴史の終わり」であり、
未来永劫今の状態が続くという「幻想」を抱いている
ということです。
歴史の終わり幻想の実例
- 結婚前と結婚後の変化
- 子どもが生まれる前と生まれた後の変化
- 孫が生まれる前と生まれた後の変化
人は生きている限り成長し続けることができると信じています。
”自分はこれ以上成長できない”
もしそのように考えているとしたら、それは歴史の終わり幻想です!
レミニセンスバンプ
レミニセンスバンプとは、人が過去の経験を振り返るときに10~20代の時の出来事を思い出しやすい傾向のことです。
連言錯誤
連言錯誤とは、2つの事象が単独でそれぞれ発生する確率よりも2つ同時に発生する確率の方が高いと判断する錯誤のこと。
ローボールテクニック
ローボールテクニックとは、最初に承諾しやすい依頼して承諾してもらったのち、相手に都合が悪い条件を上乗せする手法です。
一度承諾したことは意思を変えにくいという性質を利用した手法です。