心的制約とは【無意識な思考の制約】

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心的制約とは

心的制約とは、自由な思考を妨げる無意識に働く思考の制約のことです。

何か新しいアイディアを考えるときに、無意識のうちに既存の考え方や常識の枠の中で考えてしまい、新しい発想が出てきにくくなることです。「自分が正しいと思っている枠の中で考えてしまう」という状況は「確証バイアス」が生じやすい状況と言えます。

また、努力等により心的制約を取り除いて出てきたアイディアは、後から考えると「何で今まで思い付かなかったんだろう」というものが多くあり、「後知恵バイアス」も生じやすいと言えます。

 関連記事⇒確証バイアスとは【自分を正当化する情報を集めたがる】

 関連記事⇒後知恵バイアスとは【そうなると思っていた】

心的制約の実例

9点問題

3×3に並んだ9つの点を直線の一筆書きで通るために必要な線の数を考える「9点問題」が、心的制約の例として有名です。有名な問題なので知っているかもしれませんが、知らない方は是非やってみてください。

頭が固い

歳をとると「頭が固くなった」と感じることがありませんか?これは心的制約によるものかもしれません。

歳をとるにつれて、様々なことを経験し、学びます。過去の経験を元に考えると心的制約の中での発想になりがちです。過去の経験から学ぶことは大切ですが、新しいアイディアが必要なときはそれらにとらわれないように気をつけることが必要です。

業務改善

仕事をする上で業務改善は必須です。同じ仕事をずっと続けていては、人も組織も成長はありません。業務改善を進めることは重要なんですが、いざ何かを改善しようと思ってもそう簡単にできる物ではありませんよね。業務改善を進める上で制約になっているのも「心的制約」の可能性があります。

自分の中で当たり前と思っていることに改善のネタがあることが多々あります。第3者の意見などを取り入れながら心的制約の影響を排除することが、業務改善を進める上で有効になります。

心的制約と上手に付き合うために

心的制約はひらめきの天敵です。正解がない今の時代、ひらめきが必要なケースが多くなってきており、心的制約と上手に付き合う力が求められていると言えます。

心的制約を取り除き、自由な発想で物事を考えるためには、

「違う角度から考える」

「既存のものを組み合わせる」

「気分転換をして脳をリラックスモードにする」

などの対応が有効です。是非、実践してみてください。

心的制約の参考文献

 ⇒認知バイアス見るだけノート【参考文献紹介】

 ⇒情報を正しく選択するための認知バイアス辞典【参考文献紹介】

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