レスポンデント行動とは
レスポンデント行動とは、特定の刺激によって誘発される行動のことです。
自発的な行動ではなく、外部からの「刺激」によって引き起こされる行動であり、「美味しそうな物を見て、ヨダレが出る」「部屋の中が暑くて、汗をかく」といった行動のことです。
レスポンデント行動を一般的な言葉で表現すると、「反射」という表現が適切です。
外部からの「光」「音」「状況」などに対して、無条件に体が「反応」する行動がレスポンデント行動です。
個体が生き残るために遺伝的に獲得した「刺激」に対する「反応」が代表的なレスポンデント行動と言えます。
オペラント行動とレスポンデント行動の違い
人間や動物の行動はオペラント行動とレスポンデント行動に大別されます。
オペラント行動は、行動に後続する環境変化によって将来の生起率が変化する行動です。
一方、レスポンデント行動は、特定の刺激によって誘発される行動です。
レスポンデント行動の解説
レスポンデント行動の定義
オペラント行動とは、先行刺激に誘発される行動です。
レスポンデント行動の基本単位
レスポンデント行動の基本単位は、反射です。
1つの先行刺激が1つの特定の反応を誘発します。
レスポンデント行動の例
レスポンデント行動の例として、まぶしくて目をつぶる、食物の匂いを嗅いで唾液が出る、熱いものを触って手を引っ込める、などがあります。
レスポンデント行動を一般的なイメージで説明すると、条件反射のような行動と言えます。
レスポンデント行動の生物にとっての実用性
レスポンデント行動の生物にとっての実用性は、生物が学ぶ暇のなかった生存反応を提供することです。
生き残るための本能的な行動がレスポンデント行動の代表例と言えます。
レスポンデント行動の種にとっての実用性
純粋に、存続を促進します。レスポンデント行動を行うことによって、包括的には生き残りやすくなります。
レスポンデント条件づけの過程
レスポンデント条件づけは、「刺激と刺激の対表示」によって条件付けされます。
もっとも有名な例が「パブロフの犬」です。
「餌」を与えるときに「ベル」を鳴らしてから与えるようにすると、元々「餌」に反応して「唾液」が出ていたのにも関わらず、
「ベル」にも反応して「唾液」が出るようになります。
この時の「餌」と「ベル」が「刺激と刺激の対表示」です。
ちなみに、「餌」は本能的・遺伝的に反応を誘発する刺激のため「無条件刺激」と言います。
また、「ベル」は「餌」との対表示により獲得した後天性の刺激のため「条件刺激」と言います。