外集団同質性バイアスとは【良く知らないけど、あいつら全員…】

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外集団同質性バイアスとは

外集団同質性バイアスとは、自分の周りは多様な人がいると思う一方、自分が属していない「外集団」は同じような特徴を持った人の集まりだと認識する傾向のことです。

外集団同質性バイアスの実例

外集団同質性バイアスの実例を紹介します。

最近の若者は…

年配の方が「最近の若者は…」と嘆くという話はよく聞きますよね。一説によると、今から役5000年前に建設されたエジプトのピラミッドの天井に「近頃の若者は…」という批判が書かれているという話もあるくらい、多くの方が昔から嘆いているようです。

さて、この「最近の若者は…」という批判ですが、このように考えてしまう要因の1つは「外集団同質性バイアス」の影響があります。

「最近の若者は…」と年配の方が批判する時、年配の方から見れば「若者」は「外集団」になります。年配の方から見たら「外集団」である若者が、何か好ましくない行動をしたところをたまたま見かけた時に、「外集団同質性バイアス」によって「若者は皆好ましくない行動をするものだ」と判断してしまい、「最近の若者は…」という批判に繋がってしまいます。

外国人が皆同じ顔に見える

外国の方の顔が、皆同じように見えることありませんか?ずっと日本に住んでいて外国の方と接点が少ない方は、そのように感じるのではないでしょう?私はそうです。

これも、「外集団同質性バイアス」によるものと言えます。日本に住んで日本人とばかり接していると、外国の方が「外集団」になってしまい、その結果「外集団同質性バイアス」によって同じ顔に見えてしまいます。

顔だけではなくて、名前も覚えにくいですよね。みんな英語を喋るとも感じてしまいますし、みんな明るい性格だとイメージしてしまいます。「外集団同質性バイアス」恐ろしいですね。

興味のない音楽が全て同じに聞こえる

音楽は好きですか?好きな音楽のジャンルは何ですか?音楽の趣味は人それぞれですが、自分が興味がない音楽は全て同じように聞こえてしまいませんか?これも「外集団同質性バイアス」によるものと言えます。

例えば、「演歌」に興味がない人は、どの演歌を聞いても同じような歌に聞こえています。「アイドルグループ」に興味がない人は、どの歌もどのグループも同じように見えています。「ジャズ」に興味がなければ、全て同じような曲に聞こえてしまいます。

外集団同質性バイアスと上手に付き合うために

外集団同質性バイアスと上手に付き合うためには、自分がよく知らないものや接点が少ないものに対して、勝手に決めつけない姿勢が必要です。

身近に色々な人がいるように、外集団にも色々な人がいます。自分の勝手な思い込みにより自分の世界を狭めないようにしましょう!!

参考文献

⇒ニュートン2023年2月号

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