NIH症候群とは
NIH症候群とは、自らが考え出したアイディアを高く評価して、外部から提案されたアイディアを低く評価する傾向のことです。
NIH症候群のNIHは、Not Invented Hereの頭文字です。
NIH症候群の例
思いつき
上司の思いつきに振り回されること、ありませんか?
「なんでこんな思いつきを大真面目に言っているんだ…?」
「本当にこのアイディアが良いと思っているのか…?」
こんな風に思ってしまうこと、私はあります。何故、思いつきのアイディアをとても良いと考えているのでしょうか?それは、「NIH症候群」によるものです。
「思いつき」=「今思いついた」=「Ivented Here」
となり、「NIH症候群」が生じやすい状況がそろっていると言えます。
オリジナリティや個性の崇拝
「オリジナリティ」や「個性」はとても良いものとされていますが、この傾向も「NIH症候群」によるものと考えられます。
「オリジナリティ」や「個性」は素晴らしい成果につながる可能性もゼロではありませんが、冷静に考えて、専門家などが一生懸命考えて研究をして築き上げて、様々な方の批判などを経てきた一般的なものの方が、優れている場合が多いです。
人の助言を受け入れることができない
人から何か助言をされたときに、素直に受け入れることができていますか?正直、私はあまりできていません。
つい、「なぜそんなことを言われなければならないのか」「自分の考えが正しい」と考えてしまいます。
この考え方がまさに「NIH症候群」です。私も「NIH症候群」の罠にハマっている1人です。
NIH症候群に陥らないために
NIH症候群を簡単に要約すると「自分の考え・アイディアは素晴らしい」と過剰に考える傾向のことと言えます。
NIH症候群に陥らないために、何かに取り組む時に1人で考えるのはほどほどにして、誰かとディスカッションしたり、調べたりすることを重視することが必要です。
「NIH症候群」が発生しやすい「思いつき」や「オリジナリティ」などは、自分の頭で考えたものなので、要注意です。これらがうまくいっているうちは良いのですが、うまく行かない場合は「考えすぎ」の可能性がありますので、十分注意しましょう。