こんな人にオススメです
・たくさんの認知バイアスを知りたい方
・認知バイアスについて初めて本を買う方
・認知バイアスへの対処法について知りたい方
本書の概要
本書は、世の中に100以上あると言われている認知バイアスの中で、特に気をつけるべき認知バイアスについて対処法も含めて紹介をしています。本書では、認知バイアスを「人間関係のバイアス」「組織停滞のバイアス」「消費者と市場のバイアス」「偏見と差別のバイアス」「思想と政治のバイアス」に分類して紹介しており、合計で90個の認知バイアスを紹介しています。また、本書の最後に「認知バイアスへの対処法」という章が設けられています。
ちなみに、本書のサブタイトルは「『脳のクセ』に気づけば、見かたが変わる」です。
本書で紹介されている主な認知バイアス
- 対応バイアス
- 代表性ヒューリスティック
- 初頭効果
- フォールス・メモリ
- ホーン効果
- 感情ヒューリスティック
- 現状維持バイアス
- サンクコスト効果
- ダニング・クルーガー効果
- 現在バイアス
- 後知恵バイアス
- 知識の呪縛
- 単純接触効果
- 認知的不協和の理論
- プロスペクト理論
- 保有効果
- フレーミング効果
- バンドワゴン効果
- ギャンブラーの誤謬
- 利用可能性ヒューリスティック
- 確証バイアス
- 正常性バイアス
- ブーメラン効果
- スリーパー効果
- 市場規範と社会規範
本書から私が学んだこと
本書の特徴は
「数多くの認知バイアスが紹介されていること」
そして
「認知バイアスへの対処法についてそれなりのボリュームで書かれていること」
だと感じました。
まず、「数多くの認知バイアスが紹介されている」という点についてです。本書は90個の認知バイアスを紹介しており、その数は非常に多いと言えます。それぞれの認知バイアスについて見開き1ページに簡潔にまとめられており、図やイラストを交えて簡潔にまとめられています。「認知バイアスの種類や概要について知りたい」というニーズを満たす内容となっています。
次に、「認知バイアスへの対処法について書かれている」という点についてです。認知バイアスについての本は多数ありますが、その認知バイアスへの対処法について書かれている本はあまりないと感じています。本書は、認知バイアスへの対処という内容について1章を設けており、特徴的と言えます。認知バイアスへの対処についての肝心の内容ですが、「メタ認知」「クリティカル・シンキング」「マインドフルネス」「透明性と説明責任」などについて紹介されています。認知バイアスへの対処法について1つの正解はないかと思いますが、対処法を考えるきっかけとなる内容が記載されていると感じました。