初頭効果とは
初頭効果とは、最初の印象や意見がその後を左右するという効果です。「第一印象が大切」とよく言いますが、これは初頭効果による影響と言えます。
ちなみに、初頭効果の逆の法則として親近効果があります。「親近効果」は「最後の印象がその人のイメージを左右する」という効果です。
初頭効果が有利に働きやすい状況は「すぐになんらかの対処が必要な場合」であり、時間が経った時は親近効果が強くなります。
初頭効果の実例
あいさつ
初頭効果は、最初の印象がその後を左右するという効果のことですが、人の最初の印象を決める大切な要素が「あいさつ」です。
気持ちの良いあいさつが出来る人は、なんだかんだで良い評価を受けます。これが初頭効果です。
エントランス
企業や豪邸の入り口がやたらと豪華なことがありませんか?これも、初頭効果を狙ったものと言えます。
入口を豪華にすることで、ポジティブな第一印象に繋がり、その結果バンドワゴン効果によりその後の体験もポジティブな印象になります。
人は見た目が9割
「人は見た目が9割」と言いますよね。これはまさに初頭効果によるものと言えます。
見た目、すなわち、第一印象によって、その後の対応が変化します。第一印象が良ければその後の印象も良くなりますが、第一印象が悪ければその後の印象も悪くなります。
初頭効果と上手に付き合うために
まず、初頭効果を上手に利用するためには、子どもの頃から言われていることを大人になってもしっかりと継続することが大切です。具体的には「元気に挨拶をしましょう」「ハキハキと話をしましょう」「礼儀正しく行動しましょう」といった行動を実践すれば良いです。
そして、初頭効果に騙されないようにするためには、印象ではなくデータに基づいて判断を行う事が必要です。人間に認知バイアスは付き物です。認知バイアスを完全に排除することはできません。データに基づいた判断をしようとしたとしても、データを収集する時点で「確証バイアス」や「実験者効果」による影響を受ける可能性があります。それでも、少しでも正しい判断をするためには、認知バイアスを受け入れ考慮した上でデータに基づいた意思決定を行うしかありません。