認知的不協和の理論とは
認知的不協和の理論とは、自分の中に矛盾や葛藤があるとき、無理やり理由を作って自分を納得させてその矛盾を解消しようとする現象のことです。
「自分が努力・苦労したことは価値がある」
と思い込もうとする現象です。
認知的不協和の理論の実例
ブラック企業で働き続ける
従業員に過重なノルマや度を超した長時間のサービス残業を課すなど違法性の高い働き方を強いたり、精神的ないじめや嫌がらせ、賃金の未払いなどが常態化しているような企業をブラック企業と言います。私も過去にブラック企業で働いていましたが、9年間働いていました。このような「ブラック企業で働き続ける」という行為は「認知的不協和の理論」によって生じた可能性があります。
明らかに違法な状態にも関わらず、「みんなやっているから」「理想と現実は違う」「公共性の高い仕事だから遅延は許されない」「若いうちは苦労しておいた方が将来のためになる」といった理由により、ブラック企業で働くことを正当化してしまい、結果的にブラック企業で働き続けてしまいます。
悪徳商法
「悪徳商法に騙されてしまう」というケースも、認知的不協和の理論が影響している可能性があります。
「騙されたわけではない」
「本当にこれが欲しかった」
このような理由を自分の中で作り上げて正当化することで、繰り返し騙されてしまうことがあります。
認知的不協和の理論と上手に付き合うために
認知的不協和の理論と上手に付き合うためには、「頑固にならない」という姿勢が必要です。
本当は望ましくない状況だと感じているのにも関わらず、無理矢理理由を作って自分を騙す行為が「認知的不協和の理論」です。「認知的不協和の理論」の罠に陥らないためには、現状をありのまま見つめ、素直に認めることです。無理に正当化する必要はありません。マインドフルネスに通じる考え方ですね。
人生山あり谷あり、ありのままを受け入れて、自分にできることにしっかりと力を注ぎましょう。